映画の中の脳神経内科 1

 病気をテーマにした映画は多くあります。昔から気分転換に映画を観ることが多かったのですが、神経内科の疾患を扱った映画映画も観ることがあります。重いテーマであるため、気分転換というわけにはいかないのですが、感動する作品が多いと思います。

 実話の自伝を映画化した「潜水服は蝶の夢を見る」という映画は、パリのELLEというファッション誌の編集長であるジャン=ドーが、脳卒中により体が動かせなくなる話です。脳幹という部分の一部に障害を起こすと、Locked-in syndrome(閉じ込め症候群)という意識は清明にもかかわらず、体が動かせなくなる状態になることが知られています。とても重い内容の映画ですが、華麗なファッション界から、”潜水服”を着たように自由が制限される状態になりながらも、唯一動かせる左目だけで、”蝶”のように自由に想像力を働かせて文章を紡いでいきます。20万回以上のまばたきで自伝を書いたそうです。